ウロビリノゲン

ウロビリノゲンの検査項目について

ウロビリノゲン検査は、肝臓や胆道系の健康状態を評価する上で重要な尿検査の1つです。この検査は、体内でのビリルビン代謝の状態を反映し、肝臓疾患や胆道系の問題を早期に発見するのに役立ちます。

このページでは、検査項目の意味や検査方法、基準値、異常値が示す可能性のある疾患について詳しく解説します。健康診断の結果が気になる方は、東淀川区の中城クリニックへお気軽にご相談ください。

ウロビリノゲン

どういう検査項目なのか？

ウロビリノゲンは、体内でのビリルビン代謝の過程で生成される物質です。ビリルビンは主に古くなった赤血球の分解によって生じ、肝臓で処理された後、胆汁として腸に排出されます。腸内細菌の作用によりビリルビンはウロビリノゲンに変換され、その一部が腸から再吸収されて血液中に入り、最終的に尿中に排泄されます。

ウロビリノゲン検査は、この尿中に排泄されるウロビリノゲンの量を測定することで、ビリルビン代謝の状態や肝臓・胆道系の機能を間接的に評価します。

どうやって調べるのか？（検査方法）

ウロビリノゲン検査は通常、尿検査の一部として行われます。主に以下の2つの方法があります。

試験紙法（定性検査）

最も一般的な方法で、特殊な試験紙を尿に浸し、色の変化を観察します。

比色法（定量検査）

より正確な測定が必要な場合に用いられます。尿サンプルに特殊な試薬を加えて、生じる色の濃さを測定することで、ウロビリノゲンの量を数値化します。

一般的な基準値は？

ウロビリノゲンの一般的な基準値は以下の通りです。

• ◎定性検査：（±）または弱陽性
• ◎定量検査：1～1.0 mg/dL または 1.6～16.0 μmol/L

健康な人の尿中にも少量のウロビリノゲンが含まれるため、弱陽性（±）が正常とされます。

「異常あり」の場合に考えられる病気は？

高値の場合

低値または陰性の場合

【ポイント】

ウロビリノゲン検査の結果が異常を示した場合は、他の肝機能検査や画像検査と合わせて総合的に評価することが重要です。また一時的な変動の可能性もあるため、必要に応じて再検査や経過観察を行うことがあります。気になる点がある場合は、医師に相談し、適切な対応を取ることが大切です。