肝機能検査の中でも特に重要な指標とされるALT、AST、γGTP、総ビリルビンは、肝臓の健康状態を評価する上で欠かせない検査項目です。これらの値を総合的に判断することで、肝臓の炎症や障害の程度、胆道系の問題、アルコールによる影響などを推測することができます。
このページでは、各検査項目の意味や検査方法、基準値、異常値が示す可能性のある疾患について詳しく解説します。健康診断の結果が気になる方は、東淀川区の中城クリニックへお気軽にご相談ください。
ALT、AST、γGTP、総ビリルビンtotal bilirubin
肝機能検査の中でも特に重要な指標とされるALT、AST、γGTP、総ビリルビンは、肝臓の健康状態を評価する上で欠かせない検査項目です。これらの値を総合的に判断することで、肝臓の炎症や障害の程度、胆道系の問題、アルコールによる影響などを推測することができます。
このページでは、各検査項目の意味や検査方法、基準値、異常値が示す可能性のある疾患について詳しく解説します。健康診断の結果が気になる方は、東淀川区の中城クリニックへお気軽にご相談ください。
ALTは主に肝臓に存在する酵素で、肝細胞の障害を鋭敏に反映する指標です。
採血した血液を用いて、自動分析装置で測定します。
一般的な基準値は4~44 IU/Lです。
ALTは肝細胞障害の重要な指標です。他の肝機能検査と併せて評価することで、肝臓の状態をより正確に把握できます。一時的な上昇もあるため、経過観察が重要です。
ASTは肝臓以外にも心臓や筋肉にも存在する酵素で、これらの臓器の障害を反映します。
ALTと同様に、採血した血液を自動分析装置で測定します。
一般的な基準値は7~38 IU/Lです。
ASTは肝臓以外の臓器にも存在するため、ALTとの比較や他の検査結果と合わせて総合的に判断することが重要となります。
γGTPは肝臓や胆道系の障害を反映する酵素で、特にアルコールの影響を受けやすいという特徴があります。
他の肝機能検査と同様に、採血した血液を自動分析装置で測定します。
γGTPはアルコールの影響を受けやすい特徴があります。飲酒習慣のある方は、一時的な禁酒後の再検査で、アルコールによる影響か他の原因かを判断できる場合があります。
ビリルビンは古くなった赤血球の分解産物で、肝臓で代謝され胆汁中に排泄されます。肝機能や胆道系の状態を反映します。
採血した血液を用いて、比色法で測定します。
一般的な基準値は0.2~1.2 mg/dLです。
総ビリルビンが高値の場合、肝臓や胆道系で何か問題が起こっている可能性がありますが、体質的な要因で高値を示すこともあります。