PHph

PHの検査項目について

PHの検査項目について

尿PHは、尿の酸性度またはアルカリ性度を示す指標です。この検査は、腎臓や尿路系の健康状態を評価するだけでなく、体全体の酸塩基平衡を反映します。尿PHは食事、運動、疾患など様々な要因によって変動するため、健康状態を総合的に判断する上で欠かせない検査項目の1つとなっています。

このページでは、検査項目の意味や検査方法、基準値、異常値が示す可能性のある疾患について詳しく解説します。健康診断の結果が気になる方は、東淀川区の中城クリニックへお気軽にご相談ください。

PH

どういう検査項目なのか?

尿PH検査は、尿中の水素イオン濃度を測定し、尿が酸性かアルカリ性か、そしてその程度を判定する検査です。PHは0から14の数値で表され、7が中性、7未満が酸性、7より大きい値がアルカリ性を示します。

この検査は以下のような目的で行われます。

  • 腎臓の酸塩基調節機能の評価
  • 尿路感染症の診断補助
  • 尿路結石のリスク評価
  • 全身の代謝状態の把握
  • 特定の薬物療法の効果の確認 など

尿PHは体内の様々な生理的プロセスを反映するため、健康診断や人間ドックの標準的な検査項目として広く用いられています。

どうやって調べるのか?(検査方法)

尿PH検査には主に2つの方法があります。

試験紙法

最も一般的な方法で、特殊な試験紙を尿に浸し、試験紙の色の変化を見て判定します。通常の健康診断では試験紙法が用いられることが多く、結果はすぐに出ます。

PH電極法

より正確な測定が必要な場合に用いられます。専用のPHメーターを使用して尿のPHを直接測定します。

一般的な基準値は?

尿PHの一般的な基準値は5.0~7.5です。ただし、健康な人でも食事の内容や時間帯によって変動することがあります。通常、尿PHは弱酸性を示しますが、以下のような要因で変化することがあります。

  • ◎食事:動物性タンパク質を多く含む食事は尿を酸性に、野菜や果物を多く含む食事は尿をアルカリ性に傾けます
  • ◎運動:激しい運動後は一時的に尿が酸性に傾くことがあります
  • ◎時間帯:一般的に朝の尿は夜間の代謝の影響で酸性に傾きやすいです

「異常あり」の場合に考えられる病気は?

尿PHが継続的に基準値から外れる場合、以下のような疾患や状態が考えられます。

酸性尿(PH 5.0未満)の場合

  • 糖尿病性ケトアシドーシス
  • 尿酸結石
  • 高尿酸血症
  • 痛風
  • 慢性腎不全 など

アルカリ性尿(PH 7.5超)の場合

  • 尿路感染症(特に細菌性膀胱炎)
  • リン酸カルシウム結石
  • 慢性腎不全
  • 呼吸性アルカローシス(過換気症候群など) など

【ポイント】

継続的な尿PHの異常は、食生活や生活習慣の改善が必要なサインかもしれません。尿PH検査で異常が見つかった場合は、医師に相談し、必要に応じて追加の検査や生活習慣の見直しを行うことが大切です。定期的な健康診断を受けることで、尿PHの変化を早期に発見し、適切な対策を講じることができるようになります。

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