潜血occult blood

潜血の検査項目について

潜血の検査項目について

尿潜血検査は、尿中に血液が含まれているかどうかを調べる検査です。この検査は腎臓や尿路系の健康状態を評価する上で欠かせません。肉眼では見えないような微量の血液でも検出できるため、早期の異常発見に役立ちます。

このページでは、検査項目の意味や検査方法、基準値、異常値が示す可能性のある疾患について詳しく解説します。健康診断の結果が気になる方は、東淀川区の中城クリニックへお気軽にご相談ください。

潜血

どういう検査項目なのか?

尿潜血検査は、尿中に含まれる赤血球やヘモグロビンの存在を確認する検査です。健康な状態では尿に血液は含まれませんが、腎臓や尿路系に問題がある場合、微量の血液が尿中に漏れ出ることがあります。この検査は以下のような目的で行われます。

  • 腎臓疾患のスクリーニング
  • 尿路感染症の診断
  • 尿路結石の検出
  • 膀胱や前立腺の問題の早期発見
  • 糸球体腎炎などの腎炎の診断や経過観察 など

どうやって調べるのか?(検査方法)

尿潜血検査には主に2つの方法があります。

試験紙法(定性検査)

最も一般的な方法で、特殊な試験紙を尿に浸し、試験紙の色の変化を見て判定します。通常の健康診断では試験紙法が用いられることが多く、結果は数分で出ます。

自動分析装置による方法(定量検査)

より精密な検査が必要な場合に用いられます。尿中の赤血球やヘモグロビンの量を正確に測定できます。

一般的な基準値は?

尿潜血検査の結果は通常、以下のように表されます。

  • ◎陰性(−):正常
  • ◎擬陽性(±):境界域
  • ◎陽性(+、2+、3+):異常

健康な人では通常、尿潜血は陰性(−)です。

「異常あり」の場合に考えられる病気は?

尿潜血が陽性の場合、以下のような疾患が考えられます。

腎臓疾患

  • 糸球体腎炎
  • IgA腎症
  • 多発性嚢胞腎 など

尿路系

  • 尿路結石
  • 膀胱炎
  • 尿路感染症
  • 前立腺炎 など

腫瘍性疾患

  • 腎臓がん
  • 膀胱がん
  • 前立腺がん など

その他

  • 激しい運動後
  • 月経中(女性の場合)
  • 薬剤性(抗凝固薬の使用など) など

【ポイント】

尿潜血検査は重要な検査ですが、以下の点に注意が必要です。

偽陽性の可能性

激しい運動や月経、一部の食品の摂取で一時的に陽性になることがあります。

間欠的な出血

腎臓や尿路系の問題でも、常に出血しているわけではないため、1回の検査で陰性でも問題がないとは限りません。

他の検査との組み合わせ

尿潜血検査だけでなく、尿沈渣検査や血液検査など、他の検査結果と合わせて総合的に評価することが大切です。

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