糖尿病の診断や血糖コントロールの評価に欠かせない検査項目が、空腹時血糖とHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)です。これらの検査は、体内での糖代謝の状態を異なる側面から評価するため、2つを組み合わせることでより正確な診断や経過観察が可能となります。
このページでは、各検査項目の意味や検査方法、基準値、異常値が示す可能性のある疾患について詳しく解説します。健康診断の結果が気になる方は、東淀川区の中城クリニックへお気軽にご相談ください。
空腹時血糖、HbA1chba1c
糖尿病の診断や血糖コントロールの評価に欠かせない検査項目が、空腹時血糖とHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)です。これらの検査は、体内での糖代謝の状態を異なる側面から評価するため、2つを組み合わせることでより正確な診断や経過観察が可能となります。
このページでは、各検査項目の意味や検査方法、基準値、異常値が示す可能性のある疾患について詳しく解説します。健康診断の結果が気になる方は、東淀川区の中城クリニックへお気軽にご相談ください。
空腹時血糖は、食事の影響を受けていない状態での血液中のブドウ糖濃度を測定する検査です。体内の糖代謝能力を直接的に反映し、糖尿病の診断や血糖コントロールの評価に重要な役割を果たします。インスリンの分泌能や、細胞のインスリン感受性を間接的に評価することができます。
空腹時血糖の測定は、10時間以上の絶食後(通常は前日夜から翌朝まで)に採血を行います。採取した血液サンプルを用いて、自動分析装置で血糖値を測定します。
一般的には酵素法という方法が用いられ、高い精度で血糖値を測定することができます。
空腹時血糖の基準値は以下のように分類されます。
空腹時血糖は、その時点での血糖状態を反映する指標です。しかし一時的な要因(ストレス、薬剤の影響など)でも変動する可能性があるため、1回の測定だけでなく、複数回の測定や他の検査(HbA1cなど)と組み合わせて総合的に評価することが重要です。
また正常高値(境界型)の場合は、生活習慣の改善や定期的な検査によるフォローアップが重要となります。
HbA1cは、過去1~2ヶ月間の平均的な血糖状態を反映する指標です。赤血球中のヘモグロビンにブドウ糖が結合した割合を測定することで、長期的な血糖コントロール状態を評価します。
HbA1cは1日の内の変動が少なく、食事の影響を受けにくいため、糖尿病の診断や治療効果の判定に広く用いられています。
HbA1cの測定は、通常の採血で得られた血液サンプルを用いて行います。主に以下の2つの方法が用いられます。
HbA1cの基準値は以下のように分類されます。
HbA1cは過去1~2ヶ月の平均的な血糖状態を示すため、日々の血糖値の変動に左右されにくい特徴があります。これは食事の内容や運動など、その日の状況に影響されにくいということです。ただし貧血や肝臓の病気がある場合、HbA1cの値が実際の血糖状態と異なることがあります。そのため、空腹時血糖など他の検査結果も合わせて総合的に判断することが重要となります。
糖尿病と診断された場合、合併症を防ぐために、患者様お一人おひとりの状態に合わせた目標値を設定します。一般的には7.0%未満を目指しますが、年齢や他の病気の有無などによって変わることがあります。