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尿素窒素、クレアチニンなどの検査項目について

尿素窒素、クレアチニンなどの検査項目について

腎臓は体内の老廃物を排出し、体液のバランスを調整する重要な臓器です。尿素窒素、クレアチニン、eGFRは腎機能を評価する上で欠かせない検査項目です。これらの検査は腎臓の濾過機能や老廃物の排泄能力を反映し、慢性腎臓病(CKD)の診断や進行度の評価に用いられます。

このページでは、各検査項目の意味や検査方法、基準値、異常値が示す可能性のある疾患について詳しく解説します。健康診断の結果が気になる方は、東淀川区の中城クリニックへお気軽にご相談ください。

尿素窒素(BUN)

どういう検査項目なのか?

尿素窒素は、タンパク質の代謝産物で、主に腎臓から尿中に排泄されます。血液中の尿素窒素濃度を測定することで、腎臓の排泄機能を評価します。

どうやって調べるのか?(検査方法)

採血した血液を用いて、酵素法で測定します。

一般的な基準値は?

一般的な基準値は8~20mg/dLです。

「異常あり」の場合に考えられる病気は?

高値の場合

  • 慢性腎不全
  • 急性腎不全
  • 脱水
  • 消化管出血 など

低値の場合

  • 肝不全
  • 妊娠 など

【ポイント】

尿素窒素は腎機能以外の要因(食事、脱水など)にも影響されるため、クレアチニンと併せて評価することが重要です。

クレアチニン

どういう検査項目なのか?

クレアチニンは筋肉で産生される老廃物で、ほぼ全量が腎臓から排泄されます。血清クレアチニン値は腎機能の指標として広く用いられています。

どうやって調べるのか?(検査方法)

採血した血液を用いて、酵素法で測定します。

一般的な基準値は?

  • ◎男性:65~1.07mg/dL
  • ◎女性:46~0.79mg/dL

「異常あり」の場合に考えられる病気は?

 高値の場合

  • 慢性腎不全
  • 急性腎不全
  • 腎前性腎不全(脱水など)
  • 腎後性腎不全(尿路閉塞など) など

低値の場合

  • 筋肉量の減少
  • 妊娠 など

【ポイント】

クレアチニンは腎機能低下の比較的早期から上昇し始めますが、筋肉量にも影響されるため、年齢や性別、体格を考慮して評価する必要があります。

eGFR(推算糸球体濾過量)

どういう検査項目なのか?

eGFRは血清クレアチニン値、年齢、性別から計算される腎機能の指標です。実際の糸球体濾過量(GFR)を推定し、腎機能をより正確に評価します。

どうやって調べるのか?(検査方法)

血清クレアチニン値、年齢、性別を用いて計算式で算出します。

一般的な基準値は?

60mL/分/1.73m²以上が正常とされます。

「異常あり」の場合に考えられる病気は?

低値の場合

  • 慢性腎臓病(CKD)
  • 急性腎障害 など

【ポイント】

eGFRは腎機能を評価する上で最も信頼性の高い指標の1つです。慢性腎臓病(CKD)の診断や重症度分類に用いられ、60未満で腎機能低下ありと判断されます。

ただし極端な肥満や筋肉量の多い方では、実際の腎機能を過小評価する可能性があるため、他の検査結果と合わせて総合的に判断することが重要です。

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