このページでは、各検査項目の意味や検査方法、基準値、異常値が示す可能性のある疾患について詳しく解説します。健康診断の結果が気になる方は、東淀川区の中城クリニックへお気軽にご相談ください。
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コレステロール、中性脂肪などの検査項目について
血液中の脂質を調べる検査は、動脈硬化や心臓病、脳卒中などの生活習慣病のリスクを評価する上で非常に重要です。総コレステロール、中性脂肪、LDLコレステロール、HDLコレステロールの4つの項目を測定することで、体内の脂質バランスを詳しく把握することができます。
総コレステロール
どういう検査項目なのか?
総コレステロールは、血液中に含まれるすべてのコレステロールの総量を示す指標です。
どうやって調べるのか?(検査方法)
採血した血液を用いて、酵素法で測定します。
一般的な基準値は?
一般的な基準値は120~219mg/dLです。
「異常あり」の場合に考えられる病気は?
高値の場合
- 動脈硬化
- 脂質異常症
- 甲状腺機能低下症 など
低値の場合
- 栄養不良
- 肝機能障害
- 甲状腺機能亢進症 など
【ポイント】
総コレステロール値だけでなく、LDLコレステロールやHDLコレステロールの値も合わせて評価することが重要です。
中性脂肪
どういう検査項目なのか?
中性脂肪は、体内でエネルギー源として利用される主要な脂質です。
どうやって調べるのか?(検査方法)
採血した血液を用いて、酵素法で測定します。
一般的な基準値は?
一般的な基準値は50~149mg/dLです。
「異常あり」の場合に考えられる病気は?
高値の場合
- 脂質異常症
- 糖尿病
- 肥満
- アルコール性肝障害 など
【ポイント】
中性脂肪の値は食事や運動、飲酒などの生活習慣の影響を受けやすいため、一時的に高値を示すことがあります。継続的に高値が続く場合は、食事内容の見直しや適度な運動の実施など、生活習慣の改善が重要です。また、定期的な検査で経過を観察することをおすすめします。
LDLコレステロール
どういう検査項目なのか?
LDLコレステロールは、いわゆる「悪玉コレステロール」で、動脈硬化の主な原因となります。
どうやって調べるのか?(検査方法)
直接法または計算法(フリードワルド式)で測定します。
一般的な基準値は?
一般的な基準値は70~139mg/dLです。
「異常あり」の場合に考えられる病気は?
高値の場合
- 動脈硬化
- 冠動脈疾患
- 脂質異常症 など
【ポイント】
LDLコレステロールの管理は、心臓病や脳卒中の予防に繋がります。
HDLコレステロール
どういう検査項目なのか?
HDLコレステロールは、いわゆる「善玉コレステロール」で、余分なコレステロールを回収する働きがあります。
どうやって調べるのか?(検査方法)
採血した血液を用いて、直接法で測定します。
一般的な基準値は?
一般的な基準値は40mg/dL以上です。
「異常あり」の場合に考えられる病気は?
低値の場合
- 動脈硬化
- 冠動脈疾患
- メタボリックシンドローム など
【ポイント】
HDLコレステロールは高いほど良いとされますが、極端に高い場合は別の疾患の可能性もあるため注意が必要です。